クープラン: 教区のためのミサ/オリヴィエ・ラトリー

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商品番号:CVS083

フランソワ・クープラン(1668-1733)
教区のためのミサ
~『二つのミサ曲によるオルガン作品集』(1690) より [オリヴィエ・ラトリー ほか]

CD

発売日:2023年03月24日

Château de Versailles Spectacles

本来の文脈に沿った声楽入り演奏で真意に迫る、ラトリー満を持しての全曲録音

サン=サーンスやドビュッシーら、フランス近代の作曲家たちも注目したフランス・バロック最大級の作曲家クープラン。クラヴサン(チェンバロ)のための個性的な独奏曲が昔から脚光を浴びてきましたが、その本職はオルガン奏者でした。一族が代々仕えたパリの聖ジェルヴェ教会で実力を養った後にルイ14世の王室礼拝堂オルガン奏者となり、生涯最初に発表した曲集も、ここに収録された作品を含む2作のミサ曲からなる内容でした。

17世紀当時のフランスでは礼拝に際して祈りの言葉がグレゴリオ聖歌で唱えられる中、式次第の進行に合わせてオルガンが奏でられ、奏者は音栓を駆使して多彩な音色を使い分け、祈りの詩句を彩っていましたが、クープランの曲集はその流れに沿った無数の小品の連続でできています。声部ごとに音栓を別々にして室内楽のように対話させてゆくその音楽は、個々に完成度の高いオルガン曲として演奏されることも少なくありませんが、名手オリヴィエ・ラトリーはここで、声楽陣を交えて当時のミサ式次第をなぞる流れで全曲を録音。それぞれの作品がどのような存在として扱われていたのか、当時流の演奏再現でクープランの真意に迫ります。

パリ・ノートルダム大聖堂の専属奏者として、2019年の被災直前に残したバッハ録音が有名なラトリーですが、この傑作の彼にとっての初録音とは思えない堂に入った解釈は流石というほかありません。かつて作曲家自身も専属奏者の一人として奏でた歴史的銘器で、フランス・バロックの素顔に触れられる貴重な新録音です。

曲目・内容

フランソワ・クープラン(1668-1733)

教区のためのミサ

~『二つのミサ曲によるオルガン作品集』(1690)より

1-9.キリエ
10-27.グローリア
28.オフェルトリウム
29-33.サンクトゥス
34-36.アニュス・デイ
37-38.イテ・ミサ・エスト

アーティスト(演奏・出演)

オリヴィエ・ラトリー(オルガン)

使用楽器: ジュリアン・トリビュオ1711年建造
ルイ=アレクサンドル・クリコ1736年、フランソワ=アンリ・クリコ1762年の拡張整備を反映しジャン=ルー・ボワソーとベルトラン・カティオにより1995年に復旧修復

クレマンス・カリ、マルト・ダヴォ、ジャンヌ・ルフォール(ソプラノ)
シリル・エスコフィエ(テノール)
マルク・モイヨン、ジャン=マルク・ヴィエ(バリトン)
ジャン=イヴ・エモ指揮

レコーディング

2022年1月5-9日、4月4-6日
ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂

その他の仕様など

収録時間: 66分

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